おすすめ商品のご紹介 ORGLORY【Corduroy Jacket 編】
大変お待たせしました。 ORGLORY今季のイチ押し素材『Corduroy』を使用したセットアップシリーズより、 ジャケットが入荷しました。 82104002 Corduroy Jacket 使用している生地や裏地、パーツについては先日のブログに書かせていただいたので割愛させていただきます。 こちらをご覧ください。→ 『Corduroy Vest編』 コーデュロイの上着というとフレンチワークを筆頭にビンテージワークアイテムによく見られます。 今回のような硬くて厚い生地の場合、通常であれば普段からデニムや帆布などの厚地に慣れている工場に依頼しますが、経験上、肩入れや襟のかえりが平面的になってしまいます。 これは増し芯、裄綿といった表面上見えない材料の使い方や、縫製やプレスの際の職人さんのテクニックによるものなんですが、 簡単に言うと、畳むと平面になりタンスにしまえるものと、立体的で畳めないものは根本的に型紙から、作る工程、材料、扱える職人が変わるということです。 そんなこんなでこのジャケットは立体的な構造のスーツやテーラードジャケットを縫う工場さんに依頼しています。 ただここで問題が1点。 普段スーツ地を中心に厚手といっても所謂ツイード等のウール織物を扱うくらい。 最初に絵型と生地を見ていただいた際の第一声は、「固い。厳しい。」でした。 (実際はもう少し表現やんわりとしていましたがw) そもそもウールと綿の織物では原料の糸の段階で太さが違う上に、生地の密度が全く違います。 縫製の縫い込みの際に生地が集まるところは生地の4枚分、5枚分の厚みになるため、針が折れてしまったり糸が擦り切れてしまったり、無理やり縫うと生地に傷がついてしまったりと、生産に際してのデメリットが多いので生産効率も落ちることになります。 正直、工場さんとしてはあまりやりたくない仕事だったと思います。 まあここまでは想定内でしたので、ここからは出来るだけ希望通りに仕上げるために工場さんと落としどころを探っていきました。 ①パッチポケット ポケットは本来中縫いで表にステッチが出ない仕様にするつもりでした。 この中縫いは特殊な縫い方でポケットの中にミシンを入れ込みながら縫わなくてはいけないため、きれいに縫い上げるには熟練の職人さんの技術が必要です。 つまりは唯でさえ難しい仕様。 その上でこの生地の固さ。